茶の湯
3月から何もかも今までとは違う日常になり、皆様も不安の中での夏だと思います。
実は茶道に通い始めてもうすぐ9年になるのですが、今回のコロナ渦で自分が通っている社中は稽古がしばらく休みになってます。
稽古に行けない間に改めて見つめ直したいと思い、ここに少し書いてみます。
きっかけは本当に簡単なもので、幾度か海外に行きいろんな文化を感じると同時に、日本の文化に興味が湧いてきた頃
日本本来の「おもてなし」の本来の意味が知れるのではないかと思って始めました。
堅苦しいと思われがちな一つ一つの所作の全てに意味があり、見える事柄と精神性に削ぎ落とされた究極美を感じ、日本人である事に感動し、深く深く知りたいと心動かされました。
いつ誰がこの世からいなくなってしまうか分からない時代で確立され、静寂に満ちた空間で数少ない言葉を丁寧に使い、亭主と客人との関係性をこの上ない時間になるよう、心を砕く稽古だと思ってます。
「和敬静寂」という言葉が基本にあるのですが、その中には洗剤は使わずとも常に清潔な環境を保つ教えもあります。
この不条理な時代だからこそ、茶道がより自分にとって大事な文化であると思います。
そして状況が落ち着き、稽古に通える事を心待ちにし、ご興味がある方には少しでもこの文化に触れていただける機会をまた作っていきたいと考えてます。